2018年5月8日

世の中に悪の栄えた試しはない。なぜか。栄えた悪は、人々から善と呼ばれるからだ。 
善も悪も何れは滅び、その後「正統」ではないものが悪と名付けられる。

2018年5月7日

自由と従属

自分を保護してくれることと引き換えに、従属することを望む人たちが多くいる。 
保護されることと従属することに自分の存在価値を見い出し、それを感じる。従属することに不満を述べながらも、従属によって満足感を得る。 
その人たちには強い自分の意思はない。自らの意思ではなく、保護と従属を拠り所として立っている。

多くの人は保護と従属のない「自由」を望まないのだ。むしろ自由に不安を感じ、その苦痛から逃れるために率先して自らの意思をも捨てる。そうして不安を遠ざけ、孤独を癒やす。現実を見つめ考えることよりも、自分だけの幸せを望む。他者の苦しみを自分のことのように感じることなど、永遠に無いだろう。

多くの人たちは従属したがるが、ごく一部しか居ない「自由を訴える人」たちは多くの場合、誰しもが自由を望んでいると誤解している。 
だからその訴えは届かない。内心では自由になると困ると思っている人が多く居るからだ。

それでも、保護と従属が悪いことで、自由こそが素晴らしいわけではない。それら全てが必要なのだ。ただ、従属する余りに視野が狭まり、ほとんど何も見えなくなってはいけない。自分しか見えないばかりか、自分すらも見失ってしまう。それは本当に最悪で、恐ろしいことなのだから。

2018年5月6日

本を読む為には、文字にされた著者の意図を根気強く読み取り、理解する能力を必要とする。それは会話において、他者の話をよく聞き、適切な反応を示すことと似ている。
落ち着いて本を読むことのできない人は、他者の話を聞くことも苦手だ。
本を読むことは、他者の話をしっかり聞き、理解し、意図を汲み取る為の最も良い訓練方法なのではないだろうか。だから教育において、本を読むことは欠かせない、重要な要素だろうと思う。

2018年5月5日

愛について深く考えるのは、愛を受けられなかった人たちだ。 
なぜなら、今あり、これからも有り続けるだろうと予想できることについて人が考えることは稀だからである。

2018年5月4日

学ぶことと、自分の頭で考えることは異なる。 
どんなに勉強しても、それだけでは自分で考える力が養われるわけではない。 
しかし一般に、両者は混同されている。 

2018年5月3日

一人の子を作るということは、一つの死を生み出すことに等しい。 
だから全ての親は、人の生と死について真剣に考えなければならない。 

2018年5月2日

文明もまだ無い太古の昔、夜の訪れは人間にとって恐怖だったに違いない。
夜になれば目が利かず、獣や蛇に襲われるかもしれない。
何者かの影に怯え警戒しながら、不安な夜の闇を過ごしたのだろう。
やがて闇が去り陽が昇る時、人々はどれほど安堵し喜びを感じた事だろうか。

僕はいま部屋に居て、夜闇の平穏に安堵すら感じている。
暗闇への恐怖も、陽の光への喜びも失った僕らは、今でも同じ人間なのだろうか。